健康体力研究所

健康と長寿を約束する食事方法 vol.211

kenkou

vol.19「もっと卵を上手に食べよう」

コレステロールを心配しすぎない

私は雑誌「ボディビルディング」に食事法の連載を長く続けていました。その中に「卵を毎日10個食べ続けてもコレステロールが上昇しなかった。激しい筋トレをする人は卵をもっと多く食べても大丈夫」と書きました。
けれども実際には今でも「1日2個まで」とか「1週間に2個まで」と制限している人が多いことに驚きます。また、「白身だけ食べて黄身は食べない」というボディビルダーが今でも少なくありません。
「卵の黄味にはコレステロールが多く有害である」「イクラ、ウニ、大トロ、ウナギなども食べてはいけない」と間違った迷信に捕われているのです。
これらにコレステロールが多いことは事実ですが、コレステロールは筋肉作りを促進する男性ホルモンの原料です。また、食べた脂肪を分解する胆汁酸の原料です。さらに、全身にある細胞膜の原料で、不足すると血管がもろくなり、脳出血を起こしたりします。脳内に全身の4分の1のコレステロールが存在し、認知症になるのを防いでいます。このように実は健康のために大切な成分なのです。

動脈硬化を増やさない対策

コレステロールの中に低比重の成分があり、このLDLコレステロールが血液100ml中に140mg以上ある時に動脈硬化の危険が高まると言われてきました。最近は「180mgまで増えても安全」に変わったほか、善玉のHDLコレステロールの比率が高ければ総コレステロールが高くても心配はあまりないことが判明しつつあります。
しかも悪玉コレステロール単独では動脈硬化を増やさないことまで判ってきています。
むしろ危険なのは今まで健康に良いとされてきたサラダ油などに多いリノール酸と複合して食べることです。目玉焼きやオムレツ、スクランブルエッグ、卵焼きなどを作るとき、一般に植物性サラダ油を用いますが、含まれる不飽和脂肪酸が酸化してLDLコレステロールと共にプラークと呼ばれる塊を作るのです。使用するならオリーブ油やエゴマ油がおすすめです。
それよりもっと良いのはゆで卵のまま食べることです。カロリーも増えません。もちろん黄身も全部食べてください。食塩を振りかけることは血圧が上昇するので禁止です。
「表面や黄身が赤い卵ほど栄養がある」と思われていますが、多くの研究で栄養価に差はありません。飼料に配慮した高級な卵は表面も黄身も白いケースがほとんどです。
また、Lサイズは高く、MSやSは安いのですが、得られるたんぱく質の量を調べるとMやSのほうがかなりお得です。

胃腸が弱い人は半熟で食べよう

卵2個(100g)を食べたとき、消化されて胃から腸まで移るのに、生卵なら2時間30分、卵焼きなら2時間45分、スクランブルや目玉焼きなら3時間以上かかります。
それに対して半熟卵なら1時間半で消化できます。内臓が弱い人は半熟で食べる習慣にすれば体調が良くなります。
今年4月に青春出版社から「内臓から強くする自己トレーニング法」という本が出版されました。内臓だけでなく、肩こり、腰痛、膝痛など、生活全般にわたり、自分で体操することで症状がラクになる方法を満載しています。膝が悪くて歩行に苦労していた人がたった一週間、本書の体操を実行したところ、スタスタと素早く歩けるようになりました。
「この本はスゴイ!」と感謝されています。全国の書店で取り寄せられるので、ぜひ永久保存本としてお求めください。

 


野沢秀雄
のざわ・ひでお ●1940年、京都生まれ。京都大学農学部、東京衛生学園鍼灸科卒業。健康体力研究所を創立し、現在顧問。主な著書に、「自己トレーニング法」(青春出版社)、「一週間でやせる本」(永岡書店)、「リアルエイジがわかる本」(永岡書店)、「スクワット超健康法」(講談社)。最新刊として「体の中から柔らかくすれば必ずやせて、病気にならない―野沢式やわらか体操」(ベストセラーズ)がある。

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