ブックタイトルKentaiNEWSvol218

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概要

KentaiNEWSvol218

重量で測定することができますから、目標を数字ではっきりと追いやすいです。数字で進歩を把握するパワーリフティングという競技は、瞬発力よりも筋力そのものが必要となる競技特性から、40代、50代のベテラン選手も20代の選手と表彰台を競い合うことが可能ですが、それは、この競技の特性ばかりではないかもしれません。つまりパワーリフティングは、数字を追いかけることができるので、いつも目標は明確で、試合に勝っても負けても自分の進歩を数字でみることができます。練習の中でも、すべては重量という数字ですので、モチベーションを高く保ちやすいのでしょう。球技などの対戦スポーツでは、対戦相手によって、自分の仕上がりが良くても負けてしまうこともあります。また、アウトドアのスポーツでは、天候や風向きによって得意不得意があり、実際の練習の成果を十分に試合ば、まわりに一緒にがんばる仲間が必要だからエアロビクスの教室に通うという方、膝に不安があるのでプールでの運動が良いという方、それぞれだと思います。それをどのくらいの時間、運動量、頻度で実施するかをしっかり決めるとよいでしょう。目標が厳しいと挫折する可能性が高いので、スタートはある程度ゆとりをもった計画にすることがおすすめです。健康的な食生活は特に注意が必要な項目です。最近、これはヘルシーだといわれている食事は、だいたいにおいてカロリーが少ないという意味で使われているように感じています。もちろん、肥満は万病のもとですし、カロリー過多は日常生活での運動量が減少する現代社会においては、大きな問題です。ただ、個人をみれば、食生活における課題はそれぞれ異なるので、ヘルシーという響きに惑わされず、自分に必要な栄養素を見極める必要があります。特に、日本の手軽に食べられる食事、例えば、おにぎりとサラダだけでは、たんぱく質が不足する傾向にあります。また丼ものやラーメンを好んで食べる方であれば、エネルギーと炭水化物は足りていても野菜、ビタミン・ミネラルが不足する傾向にあります。ですから、毎日卵1つと肉または魚をこれだけの分量食べる、緑黄色野菜はこれだけの量を食べるといった具体的な目標が大切になります。トレーニングにおいては、走力であればタイムで、筋力であれば挙上で発揮できるかどうかというのは、未知なところが大いにあります。その点、ほぼ同じ環境で試合または練習ができ、勝敗にかかわらず、自分の進歩を数字で実感できることは、継続につながります。ですから、競技力向上を数字で追いかけにくい競技の選手も、トレーニングには何らかの測定を取り入れ、数字で自分の進歩を把握できるようにすることをおすすめします。?目標を達成するために必要な数値(頻度、回数、時間などでも良い)を見つけましょう。?数値を達成するための期間を決めましょう?期間内の成果を数値で把握しましょう?必要があれば目標数値を見直しましょうこれを読んで、新年の目標を改めて見直し、みなさまが健康維持向上、競技力向上へ大きく躍進なさることを期待しております。09