ブックタイトルKentaiNEWSvol219

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概要

KentaiNEWSvol219

炭水化物トリック一時期、低炭水化物ダイエットまたはゼロ炭水化物ダイエットが流行りましたが、炭水化物は、体内の水分保有を高めるので炭水化物を制限すると体内の水分量が減り、一時的に一気に体重が減ります。パワーリフティングの検量に向けて体重を減らすときにはかなり有効です。ただし、これは短期的に体内の水分量が減っただけであって、脂肪量が減ったわけではないので、注意が必要です。しかし炭水化物の少ない食事をすることでトータルの摂取エネルギーを減らすことができれば、消費エネルギーが摂取エネルギーを上回ることになり、脂肪燃焼につながることは確かです。塩分の多いもの高血圧予防のため日本人は塩分の多いものを避ける傾向にありますが、塩分、ナトリウムを多く含むものは、日常多く売られており、口にする機会も多いと思います。そのような食品も体内に水分をため込むもののひとつです。経験的にも理解しやすいと思いますが、しょっぱいものを食べるとのどが渇くので、水を飲みます。カラダが体内のバランスをとるために、余剰の水分を欲するのです。つまり、塩分の極端に少ない食事をすれば、翌朝、体重は減っていると思いますが、それは一時的なもので、水分の重さはすぐに戻るということを予想しておかないと一喜一憂することになってしまいます。体重を減らすベーシックトレーニングトップアスリートによるビギナーのためのVol.36前回は数値化して目標を追う、という話をしました。特にこれから暑くなるにつれて、体重を減らそうと努力する人も増える季節です。体重は数字ですから、目標も明確ですし、日々の把握も単純です。毎日同じ条件(起床直後、決まった服装等)で体重計に乗って、記録を取るだけです。しかしこれも日々の変化があるため、その変化に一喜一憂しないで、1週間くらいの平均値を追う方がよいでしょう。日々の体重変化には、本来の脂肪燃焼以外の要素が多く含まれています。そのいくつかの要素を今回は紹介します。中井敬子(なかいけいこ)●東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了/健康運動指導士/2010年世界パワーリフティング選手権大会女子52kg級8位08