ブックタイトルKentaiNEWSvol221

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概要

KentaiNEWSvol221

KOJIGODOボディビルダーんでとりあえずは減量を続けることにしたんだ。でも、左の大胸筋なんかはもの凄く萎縮しちゃって大会出場は無理と判断して、棄権することにしたんだ。みつるそんなスゴいことになっていたんですね!そこからどうやって復活したんですか?合戸もう地道にリハビリするしかなかったよね。60㎏でベンチをやるのは、久しぶりだよ。アップじゃないよ!それしか挙がらないんだからめげるよね。『もう俺も終わりだな・』って何度も思ったよ。でも、60㎏でやって、次に胸の日が来たら62.5㎏っていう具合に、それこそ初心者の頃と同じ感じに、地味に取り組んで行ったんだよ。自分は常に高重量を扱ってきたから、軽いものだとパンプしないんだよ。パンプ感を得るために、普段はやらない足挙げでベンチしたり、セット間にチューブでパンプさせてみたり、何でもいいから片っ端からやってみたよ。そんな風に『こんな重量でやっても意味ねぇな』なんて思いながら9ヶ月くらい我慢して、2017年の5月頃には140㎏挙がるまで戻したんだ。みつるいつ治るか分からない状況でよく頑張れましたね。140㎏まで戻ったあと、今年は順調だったんですか?合戸100㎏くらいまで戻ったときに『挙げている』っていう感じがしたときには、長いトンネルの先に光明が見えた気がしたね。それで『今年はいけるかな』っていう気持ちで、いつもと変わらなく6月に入って減量を始めて、最初の一ヶ月くらいは上手に進んでいたんだよ。でもひと月過ぎて、脂肪が落ち始めたら、突然『ガクッ!』ってきたんだ!130㎏挙げてたのが、次の胸の日には一気に100㎏まで落ちちゃった!『また来やがった!』って思ったね。それでも最初のような筋肉の萎縮は感じられなかったんで、出場することに決めたんだ。みつるそうなんですね!それじゃ、完全復活っていうわけではないんですか!?合戸怪我からの回復は70%っていう感じかなぁ。出場するにあたっては、何年も空いてるわけじゃないから、それ程の違和感はなかったね。今回、出場するにあたっては12位以内を目標に設定してたんだよ。結果は4位だったけど、順位に関しては人が決めることだからね。1年休んでいたので、最後の絞り込みが厳しかったな。カラダも疲れが残っていて最悪の状況だったよ。仕上がり自体も80%という感じかな。絞り切ってみないと、どうなるか分からないっていうことだったんだ。みつるそういう事情が隠れていたのですね!ビックリです。ところで、合戸さんがシードなしで一次ピックから出るのは久しぶりですよね?合戸シード制度が出来てから初めてじゃないかな?楽しかったよ。比較に呼んでくれなかったね?(笑)もっとみんなと比べて欲しかったな。でも、あそこで呼ばれちゃいけないのかな?一次ピックでも、きっちりパンプして出たんだよ。自分は手抜きしない男だからね!みつる二次ピックでは佐藤貴規選手の方に異常接近しましたね?合戸会場を盛り上げようと思ってね!あれ、良かったろ?みつるとっても盛り上がりました!合戸さんにとって今年の日本選手権はどうでしたか?合戸孝二のマッスルトーク岡部みつる=文・写ダメな自分を見せて「来年見てくれ」100%の仕上がりでみんなを「あっ!」と言わせるカラダを目指す4位という評価は?合戸自分にとっては、今年は怪我から回復の途中なんで『こんなしょぼい合戸孝二を見ておくれ』っていうスタンスだよ。完璧ではない、ダメなところを見せておいて『来年見てくれ』っていう作戦さ。順位に関してはさっきも言ったけど、人がつけるもので自分がつけるものではないから『ありがとうございます』っていうところだね。みつるそれでは、日本選手権を振り返って、また今後の抱負など教えて下さい。合戸自分は、1999年にスロバキアの世界選手権へ行ったときに左目に眼底出血を起こして失明したことがあるんだけども、そのときに目は見えなくなったけど、トレーニングは出来たんだ。今回の怪我は、何よりもトレーニングが出来なくなったのが辛かったね。目が見えないなんて自分にとっては大したことではないんだけど、高重量を扱うトレーニングが何ヶ月も出来ないというのは非常に辛かった。それをなんとか乗り越えて、絞ったらどうなるか分からない状況で減量に耐え、挙がらないベンチと戦いながらやってきた日本選手権は、正直疲れたけれど、よく頑張ったなって感じだ。これからは、まず怪我を治して、来年は万全な状態、100%の仕上がりで戻って、みんなを『あっ!』といわせるカラダを披露するよ。期待しててよ!56歳にして、未だに進化が止まらない合戸孝二選手。「良くも悪くも変化し続けないといけない」という合戸選手。今年は「悪い方の合戸孝二」を見せたので、来年は「素晴らしい方の合戸孝二」が見られるだろう!今から2018年の日本選手権が待ちきれない!ありがとう!合戸選手!05