ブックタイトルKentaiNEWSvol223

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概要

KentaiNEWSvol223

談慶の読んで筋肉回復期18Vol.大和書房1,400円(税別)大好評発売中!いつも同じお題なのに、なぜ落語家の話は面白いのかさあ、主導権はどこにあるのか??立川談慶(たてかわだんけい)立川流真打ち昭和40年生まれ/長野県上田市(旧丸子町)出身/慶應義塾大学経済学部卒業後、3年間のサラリーマンを経て、立川談志に18番目の弟子として入門。ベンチプレス120kgある近所のスーパーでの出来事でした。レジで並んでいた人が、突如レジの方に怒りはじめました。慣れていないパートの方だったせいか、手間取ったのが原因っぽかったのですが、周囲にいた人間の一人として非常に嫌な気持ちになりました。「世の中のことは大概言葉で説明できる」。これは談志の定義でした。ゆえに弟子として、このモヤモヤ感を考え続けてみました。なぜ怒りは人を不愉快な気持ちにさせるのでしょう。仮説ですが、怒りを露出している人の中に、自分の嫌な部分が鏡として見えているからではとの結論に達しました。怒りは、ある意味「主導権が感情に支配されている状態」です。理性に主導権があれば怒りの感情は芽生えません。みっともない自分の姿をそこに見たのです。ここで論理が飛躍しますが、筋トレを思い出しました。筋トレを継続させるコツは、「休みたいなあ」という気持ちを振り切り、「いや、やっぱりジムに行こう」という具合に主導権を自分自身に引き寄せることにあります。言い訳をしてトレーニングをサボりまくる姿が、「レジのパートの方を怒鳴りつけている人」に重なります。無論、極論ですが、両者とも「自分の感情を甘やかしている」には違いありませんもの。人間、「こうなりたい」という目標も大事ですが、「こうはなりたくない」という悪い見本も大事に思います。「人の振り見て我が振り直せ」とはよく言ったものです。サボりたくなったら、KentaiのBCAAシトルリンプラスでも飲んで気合い入れましょう。あなたの未来の主導権は、あなたが握っているのです!と14