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概要

KentaiNEWSvol224

●1940年、京都生まれ。京都大学農学部、東京衛生学園鍼灸科卒業。健康体力研究所を創立し、現在顧問。主な著書に、「内臓から強くする自己トレーニング法」(青春出版社)、「自己トレーニング法」(青春出版社)、「一週間でやせる本」(永岡書店)、「リアルエイジがわかる本」(永岡書店)、「スクワット超健康法」(講談社)。最新刊として「カラダをもっと強くする」(日本文芸社)がある。野沢秀雄のざわ・ひでお悩みを抱えるすべての人に贈る、カラダづくりの意外なヒント。日本で初めてプロテインを開発した著者が、長年のノウハウを活かし、簡単トレーニングと食事法を一挙公開。カラダは必ず変わる。カラダを大きくする野沢 秀雄ベースボール・マガジン社1,300円(税別)知られていないプロテインの本当のすごさ。トレーニングをするすべての人と指導者へ日本初のプロテイン開発者が説くプロテインの本質と最新事情をわかりやすく解説。トレーニングの相棒プロテイン野沢 秀雄ベースボール・マガジン社1,500円(税別)筋肉の鍛え方ひとつで体の中から若返る!息切れ、胃もたれ、便秘、尿漏れ、腰痛…たちまち改善。内臓から強くする自己トレーニング法を一挙公開。内臓から強くする自己トレーニング法野沢 秀雄青春出版社1,300円(税別)健康と長寿を約束する食事法「認知症と脂肪の関係」…などなどです。だからこそ一日に総エネルギーの約20%は最低でも必要とされています。3千カロリーなら600カロリー、66gは必要なのです。ボディビルダーはどうでしょうか?あまりにも不足しすぎでないでしょうか?ボディビル雑誌には、よくトップビルダーの食事法がしばしば紹介されています。一流選手としてサプリメントが主体で脂肪があまりない点は参考になります。けれども現役時代だけの特殊な食事法と考えて、高齢になったら普通に近い食事に変えてほしいと感じられました。というのも、筋肉増強が毎日の目標で食生活でも脂肪をまったくとらなかった2人の友人が相次いで認知症になり、60代で死亡した事実があるためです。「健全な脳の活動に脂肪も重要だよ」と説明できなかったことが残念でたまりません。オリーブ油など健康に良い脂肪がいくつもありますので…。若年性認知症になる危険と不安ンを出すのに脂肪が邪魔になることはいうまでもありません。だからこそボディビルダーはじめTVタレントなどは脂肪をとらない食生活を実行しています。①卵の黄身を捨て白身だけ食べる。②マグロはトロより赤身を好んで食べる。③ツナ缶もノンオイル、ノンソルトにする。④トンカツやテンプラの衣は食べない。⑤マヨネーズやドレッシングも使わない。⑥牛乳やヨーグルトも低脂肪や無脂肪に限定する。⑦チャーハンやパスタ類もあまり食べない。⑧チーズもカッテージなど脂肪の少ない種類に限定する。⑨魚も焼き魚にして脂肪を落として食べる。⑩肉類の脂肪は徹底的にナイフで捨てる。…などなど、1滴の脂肪も口に入れようとしません。前回に書いたように、脂肪は必須栄養素であり、人体に毎日必要な栄養成分です。①脳、肝臓、脊髄、細胞膜などの構成成分②ビタミンA、D、E、Kを溶かして全身に運ぶ。③性ホルモン、コレステロールの主成分④重要なエネルギー源⑤皮膚に潤いを与える成分前回「ササミだけでなく手羽肉なども良い。適度の脂肪も必要だ」と述べました。今回はその延長線になりますが、意外な事実が判明しています。ぜひ注目してご覧ください。あるテレビ番組で「脳は水分を除くと脂肪が約6割、たんぱく質が約4割」と説明されており、健全な脳を保つために良質の脂肪が毎日必要だと強調されていました。しかも脂肪をカットしすぎると認知症になる危険性が高まるというではありませんか!解剖学を学んだ私は脳がフワフワで豆腐のように柔らかいことは知っていました。だから脳全体を保護するために固い頭蓋骨で囲んでいるのです。脳内の柔らかい成分は脂肪であり、筋肉と同様に毎日少しずつ入れ替わっているのですね。筋肉は水分が約70%、たんぱく質が約20%、脂肪が約10%です。水分を除いたら約7割がたんぱく質、約3割が脂肪になります。脳と正反対です。これはあくまでも平均的な人間の数字であり、ボディビルダーの筋肉は水分を除けば9割以上がたんぱく質、1割以下が脂肪になるのでしょう。筋肉のカット、ディフィニショ脳の6割は脂肪でできているボディビルダーは脂肪を嫌いすぎvol.3213