ブックタイトルKentaiNEWSvol224

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概要

KentaiNEWSvol224

談慶の読んで筋肉回復期Vol.19大和書房1,400円(税別) 大好評発売中!いつも同じお題なのに、なぜ落語家の話は面白いのかすべて「気のせい」にしてみる?立川談慶(たてかわ だんけい)立川流真打ち 昭和40年生まれ/長野県上田市(旧丸子町)出身/慶應義塾大学経済学部卒業後、3年間のサラリーマンを経て、立川談志に18番目の弟子として入門。 ベンチプレス120kg名なコマーシャルソング「この木なんの木?」を歌っているアカペラバンドのINSPi、さいたま市の児童合唱団「星の子合唱団」とのコラボ「アカペラ落語」で「ふるやのもり」を落語風朗読劇にしてみました。「ふるやのもり」とは、「古い家の雨漏り」のこと。おじいさんとおばあさんが「ふるやのもりが怖い」と言ったのを聞いた泥棒とオオカミが、「一体それはなんだ?」と妄想をふくらませてしまい、異様に怖がってしまうというような話です。テーマは「本当に怖いものって頭の中にある」といったところでしょうか?いやはや脳という臓器は思い込みの激しい臓器でありますな。どうしても先々のことを考え過ぎてしまうのが脳なのでしょう。脳という字と「悩み」という字は似ていますもんね。もしかしたら、人類はそんなガードの固い脳の特質とのせめぎ合いの中で成長してきたのかもしれません。本当はもっと潜在的な能力があるはずなのに脳のブレーキのせいで止められてしまうなんてもったいない気がします。「ジム、休みたいな」とか、「ベンチプレス120キロは重くて上がらないだろうな」などとマイナス思考こそある意味脳の本質なのかもしれません。そこで提案です。島田洋七さんの名著「佐賀のがばいばあちゃん」の中のセリフです。「ばあちゃん、腹減った」と貧乏だった幼少の頃洋七さんがつぶやくと、「気のせいだ、そりゃ」と言ったそうです。「なんだよそれ」と反発していたそうですが、ずっとそれが毎日繰り返されると、それこそ脳の働きで本当にすべて気のせいだとしか思えなくなってきた……という話です。「ウソから出たまこと」みたいなものでしょうか。思い込みの激しい脳ならば、そう思い込ませてみるのです。「ジム休みたい」という言葉が浮かんだら「キノセイダ」、「ベンチあの重さは無理だ」と思ったら、「キノセイダ」と。ケガなどしていない限り、つぶやいてみましょう。有14