ブックタイトルKentaiNEWSvol226

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概要

KentaiNEWSvol226

06バズーカ岡田の筋肉学読んで役に立つ!06kinnikugakuBAZOOKA OKADA , S SARCOLOGYしくなってくるもの。バックナンバーをおもちの方は引っ張り出していただければ一番いいのですが、こちらでもちょっとだけ復習していきましょう。筋肉を鍛える=筋肉を肥大させるということでした。いわゆる「筋肥大」を目指す、ということです。そして筋肥大が指す現象には、大きく分けて3パートあるということをお伝えしました。①筋原繊維の肥大・増加、②細胞小器官が増加する筋形質肥大、③筋膜など結合組織の肥大(肥厚)です。さらに、ボディメイクとはただ筋肉を大きくするだけにあらず、という話もしましたね。これも3ステップに分けることができました。①全身のサイズを大きくする、②全身のバランスを変える、③それぞれのシェイプを整える、です。前回は、【ボディメイクにおける②→③】のプロセスに着目して終わりましたが、続編としてお届けする今回は「どこかの部位だけを見つめたトレーニングで、カラダづくりは完成しない」ということをお伝えしたいと思っています。まず前提としてカラダづくりを行う目的による、というのは大前提。ボディビルにおいて、何よりも追求すべきは調和である、ということ。言い換えれば、1つ1つの筋肉を大きくすることに成功したとしても、調和がとれていなければよくは見えない。つまり、評価されない。それが、ボディビルという競技なのです。トレーニングとは、感じながら考えて行うものもちろん、その目標を達成するのは、そう簡単なことではありません。分割法を取り入れて、部位ごとのトレーニングを繰り返すなかで、筋肥大における①?③のプロセスを忠実に踏み、さらにボディメイクにおける①?③のプロセスを確実に踏んだ上で、再度調和をとりにいく必要があるわけですから。あらゆる階級に通ずる考えではありますが、私自身が主戦場としている中量級では、特に、調和がモノを言います。圧倒的な質量で戦える階級ではないですからね。圧倒的なバランスで勝負するのです。なので、常日頃からこのようなことを念頭においてトレーニングと向き合っているわけです。動作の一つ一つに全神経を研ぎ澄ませて、脳と筋肉とをコネクトさせ、カラダの些細な反応も取りこぼさないよう注力します。正直いって、しんどい作業です。最近では筋肉よりも先に、脳のほうがバーンアウトしてしまうこともしばしば……。それでもしんどいからといって、とって代わる術はなく、真摯に取り組む以外に道はないのです。読者の皆さんのなかには、これまで何年も競技にチャレンジしているが鳴かず飛ばずの結果にウンザリしている、という方も少なからずんにちは。「バズーカ岡田」こと、岡田隆です。新しい年が明け、約2ヶ月。読者の皆さんにおかれましては、それぞれに筋肉目標を掲げた終えたところかと思います。いや「掲げた」にとどまらず、すでに実行に移している方がほとんどでしょうか。私はといえば、2018年は大変ありがたいことに多忙を極めまして、筋肉という名の命を削る羽目になってしまいました。不徳の致すところです。今年は、反省を活かして活動を管理することを一つの大きな目標に掲げながら、すでに大充実の2月を終えようとしております。ボディビルにおいて、追求すべきは調和さて、前回の続きです……と言っても、3ヶ月も経ち、年までまたいでしまうと記憶も怪こカラダづくりの基本筋肉を鍛えることについて2Mitsuru Okabec