ブックタイトルKentaiNEWSvol227

ページ
8/20

このページは KentaiNEWSvol227 の電子ブックに掲載されている8ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

KentaiNEWSvol227

かがやく   大人達へ重量挙げバカ一代岡部みつる(以下M)まずは生い立ち、ウェイトリフティングを始められたきっかけなどを伺えますか?鈴木幸宏(以下S)僕は、昭和22年に静岡県伊豆の国市(当時は田方郡大仁町)で生まれて高校まで地元校に通っていました。ちょうど高2の秋に東京オリンピックがありテレビ観戦していると、重量挙げの三宅信義選手が日本人で初めて金メダルを獲得したんです。このときこの競技を初めて知りました。上京し大学在学中、学校へ通う傍ら代々木にある国立競技場のトレーニングセンターへ通い始めたんです。そこで見よう見真似のデタラメなフォームで重量挙げをしていたんですよ。今思い出すと恥ずかしいですね。でも、そこそこの重量は挙がっていたんです。僕は元々カラダが小さく、外見からはとても重量挙げとは縁のなさそうな若者が重い重量を挙げているというので見物人が集まったくらいです。その中にトレーニングセンター指導主任の窪田登先生がいたんです!『君は小さいのに力があるな! 重量挙げ競技をやると良い!』といわれて先生から指導を受けたりしました。それが『重量挙げバカ一代』の始まりですね。 今回は、マスターズ・ウェイトリフティングにてアジア人初のIWF(国際重量挙げ連盟)殿堂入りを果たし、世界マスターズ選手権及びマスターズワールドカップ選手権で世界最多の合計25個の金メダル獲得を成し遂げた鈴木幸宏さんに「重量挙げバカ一代」なお話を伺いました! (取材日 2019年3月28日木曜日静岡県伊豆の国市鈴木選手ご自宅トレーニングルームにて)元気の源クールエイジング10マスターズ・ウェイトリフティング:アジア人として初の殿堂入り !!重量挙げ?勝利への挑戦/チャレンジャーインタビュー]鈴木 幸宏Y u k i h i r oS u z u k i(すずきゆきひろ)昭和22年8月18日生まれ:静岡県田方郡大仁町(現在の伊豆の国市)生まれ:満71歳 17歳の秋に東京オリンピックがあり重量挙げで三宅信義選手が優勝するのをテレビで見る。東洋大学へ進む。代々木の国立競技場体育館で見よう見真似で重量挙げをしていたところを窪田登氏に見出だされ指導を受ける。その後、社会体育指導員等を経て国士舘高校の地歴科教諭。授業での出会いは五輪メダリストである柔道の斉藤仁選手、シンクロの川嶋奈緒子選手などがいる。一般の大会でも優勝経験はあったが1988年の第4回世界マスターズ重量挙げ選手権に出場し優勝を飾る。そこから2018年の第34回世界マスターズ重量挙げ選手権で20回目の優勝。マスターズワールドカップ選手権大会でも5度の優勝。IWFの世界大会での優勝は合計25回を数える。2000年にアジア人として初のIWF世界マスターズ殿堂入りを果たす。現在も週に3回程度、1回4時間のトレーニングを続けて2019年8月にカナダで開催の世界マスターズ選手権に向けて鋭意調整中。Mr.50年使っているという当時10万円したUESAKA製のバーベル。シャフトだけでももの凄く長い時間回転し続ける滑らかさは秀逸!体幹を鍛える基礎運動としての腹筋も欠かさない。各世界大会で活躍したウェイトリフティング専用シューズたち。スナッチでのフィニッシュ姿勢。ヒジが延び切らないと失格に。昔はそんなこと考えもしなかったが、今は「ヒジを延ばす練習」も取り入れている。世界殿堂入りの楯を持ち満面の笑みを浮かべる鈴木幸宏選手。08