ブックタイトルKentaiNEWSvol228

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概要

KentaiNEWSvol228

かがやく   大人達へ新聞記事に惹かれて会員登録 今回は、定年退職を半年後に控えたときに、たまたま目にした新聞記事に惹かれて青森マスターズ陸上競技連盟に会員登録し、そこから世界記録を樹立する選手として88歳の今でも現役を貫く田中博男氏にお話を伺いました!岡部みつる(以下M) まずは生い立ちなど、そしてどのように陸上競技を始められたか伺えますか?田中博男(以下T) 私は、太宰治の生誕地である金木町(もと青森県北津軽郡金木町、現在の五所川原市)で昭和5年12月8日に生まれました。旧制県立青森中学校3年生の8月に終戦を迎えました。昭和23年、旧制中学校5年生卒業でしたが、新制高校制度が発足したため、編入学の上、翌24年に卒業しました。大学進学も視野にありましたが戦後の混乱期で生きて行くのに必死な環境であり、進学は断念し教師の道へ進みました。そんな教員生活の定年を迎えるという半年程前になって「マスターズ陸上」というものを新聞の片隅に見つけたんです。60歳のときですね。その日本マスターズ陸上競技連合の会長を日本人初のオリンピック金メダリスト(1928年アムステルダム)である三段跳びの織田幹雄さんが務められている、また後輩にあたる南部忠平さん(1932年ロサンゼルスオリンピック三段跳び金メダリスト)も役員に、更に教科書にも載った『友情のメダル』で有名な西田修平さんも役員に名を連ねている、こんな私にとって尊崇と憧憬の念禁じえない人達がいるなら何はともあれ、名ばかり会員でもとのこと元気の源クールエイジング11定年前に始めたマスターズ陸上競技で世界一!M85クラス 100m15秒08 世界記録保持者 ! !陸上?勝利への挑戦/チャレンジャーインタビュー]田中 博男H i r o oT a n a k a(たなかひろお)昭和5年12月8日 太宰治の生誕地である青森県金木町(もと青森県北津軽郡金木町、現在の五所川原市)生まれ:満88歳(取材時)。小学生時代は短距離走で負け知らず。中1のときの体力章検定100m走で上級認定、その後青森市内の小学校教諭として教鞭を執る。定年退職前の秋、ふと見た新聞記事に尊崇と憧憬の念禁じえない日本陸上界の誇る五輪メダリスト巨星群である織田、南部、西田選手らが役員を務めるマスターズ陸上競技を知り直ぐに会員登録。60歳で陸上競技会に初出場。以後研鑽を重ね、平成13年より世界大会にも出場し23個の金メダルを含む34個のメダルを獲得。アジア選手権にも6度参加し26個の金メダルを含む32個のメダルを獲得。現在個人世界記録は3つ保持。M85クラス100m15.08秒、M85クラス屋内60m9.77秒、M85クラス屋内200m33.76秒。加えてリレーでも、M85クラス4×100mリレー67.03秒の世界記録。青森マスターズ陸上競技連盟顧問、青森県教育厚生会退職互助部東青支部顧問。取材協力:青森市立合浦公園 カクヒログループスタジアム:青森市民体育館走り込みが終わると、ジムへ移動して補強トレーニングもこなす。但し、あくまでも走ることがメインである。まずは3~4年前から取り入れた『我流のストレッチ』でカラダをほぐすところから。梅雨空が、世界記録保持者の登場でスッキリ晴れ渡った! 持ってる男は違う!88歳というのは単に数字に過ぎないのか?!そう思わせるスピードで駆け抜ける。エイジグレードに従って全ての記録を表にあらわしてある。これが「元気の源」という可能性は非常に高い?!10