ブックタイトルKentaiNEWSvol228

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概要

KentaiNEWSvol228

08Mitsuru OkabecMitsuru Okabec1980年愛知県生まれ/東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程単位取得満期退学/日本体育大学大学院体育科学研究科修了/理学療法士/日本体育協会公認アスレティックトレーナー/現在は日本体育大学准教授/ボディビルダーとしても活躍しており、2016年日本社会人ボディビル選手権で優勝岡田 隆 (おかだ たかし)バズーカ岡田の筋肉学読んで役に立つ08 KINNIKUGAKU 元は、井上康生監督の発案でした。日本で開催される世界選手権(世界柔道)と来年に迫った東京五輪に向け、実戦での不測の事態への対応力を磨くために、非日常の環境に身を置くことを目的に行われることになったのですが、月曜から金曜までは通常の合宿練習を行ったあと土日を利用して習志野へ向かうと土砂降りの雨。風も強く吹き、開始時刻には横なぐりの雨が私たちに強く吹きつけていました。 正直に言います。私は、寒空を見上げ「今日は中止だろうな」と思いました。私たちがようするのは、国を代表して世界で活躍するトップアスリートたち。翌々月には世界柔道を控えているし、ここで体調を崩させるわけにはいきません。普通なら中止です、普通なら……。 そう、私たちはここに「普通ではない」ことを体験しにきたのです。体験入隊を快く受け入れてくださった自衛隊の方は、空を見上げんにちは。「バズーカ岡田」こと、岡田隆です。ボディビルシーズン真っ盛り。私自身は、今年は大会への出場は見送りましたが、だからといって「ボディビルをおやすみ」しているのかというと、そういうわけではありません。5年間の大会出場を経て、導き出したひとつの答えがあります。それは、ボディビルとは総じて人間力を高める行為であるということ。つまり、出場の予定がなくとも、ビルパンでポーズをとる機会がなかったとしても、ハードな減量をしていなくとも、私はボディビルに取り組んでいるという意識でいます。なぜならトレーニングを通じてカラダを、様々な研究や仕事を通して頭を、そして社会活動を通じて心を、それぞれに鍛え、常に人間力を高めようとしているからです。ボディビルは人生の修行であり、人生はボディビルである。「普通ではない」を体験することで、心が育つ 梅雨入りして間もない頃、柔道日本代表全員で千葉県船橋市の陸上自衛隊習志野駐屯地で、陸自空挺教育隊に体験入隊してきました。「え?」とお思いですよね。わかります。こ筋肉やカラダだけでなく、心も鍛える