ブックタイトルKentaiNEWSvol209

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概要

KentaiNEWSvol209

「筋肉痛」は「ラブレターの返事」なんですよ!ボディビルのジムに通いはじめて7年、週3、4回ハードに追い込む毎日を続けていると、まるで腐れ縁の古女房以外に付き合わなくてはならない存在が現れるようになります。それは「愛人」ではなく、「筋肉痛」です。家庭生活を破壊するのはおおむね前者の方ですが、トレーニングに集中し、いざ肉体改造がメインのような生活におちいると、摂る食事内容、およびその時間、量などにも徹底的にこだわるようになり、後者も穏やかな日々をおびやかします(こだわり過ぎて恋人と別れたというビルダーを何人も知っています)。さて、この「筋肉痛」、トレーニング開始当初は、それまでの運動不足という体たらくもあって、苦痛以外のなにものでもありませんでした。「ただでさえ苦しいスクワットの翌日に見舞われる脚への鈍い痛み」は、まさに二重の苦しみでした。駅の階段の昇り降りにはズシンと響き、ジムに通うのすら面倒くさくなるほどでもありました。「なんでこんな事をやっているんだろう」。そんな時、ふと気が付きました。「そっか、痛いのは『筋肉』で、『脂肪』じゃないんだ」と。「脂肪」には神経は張り巡らされていません。「筋肉が痛いと感じているのは前のトレーニングが正しかった証拠なんだ」と。そうなんです、正しいフォームでのトレーニングが「愛する筋肉へのラブレター」だとすれば、翌日の筋肉痛は「筋肉からの返信」なんです!「あなたのトレーニング、ちゃんとしていたわよ。だからもう私、クタクタ。ほんと、あなたっていつも私をメロメロにさせちゃうのね」。自分の筋肉とこんな会話をしはじめたら重症です。もうこのトレーニングから離れることはできませんなあ。ま、家庭円満を無論願いつつも、自分の体内の恋人たる「筋肉」をさらに成長させるべくより一層ハードなトレーニングを続けようではありませんか。なんといってもこの体内の恋人は、生身の人間とは違って裏切りませんよ(笑)。談慶の読んで筋肉回復期4Vol.KKベストセラーズ1,000円(税別)大好評発売中!大事なことはすべて立川談志に教わった●立川談慶(たてかわだんけい)立川流真打ち昭和40年生まれ/長野県上田市(旧丸子町)出身/慶應義塾大学経済学部卒業後、3年間のサラリーマンを経て、立川談志に18番目の弟子として入門。ベンチプレス120kg15